3rd_place_toyama’s blog

女性と子どものためのカウンセリングルーム サードプレイス富山のブログです

【読書日記】〈叱る依存〉がとまらない

子育てで悩んでいる保護者のみなさーん、部下・後輩育てに悩んでいるみなさーん、この本に注目ですよー。めちゃめちゃいい本です。かなりおすすめです。

 

いつも、私が子育て相談の業務中に感じている「もやもや」を、著者の村中先生が言語化してくださいました。こんな素敵な本を出版してくださってありがとうございます!

 

先日、著者の村中先生と編集者の方の出版裏話をスペースで聞いたんですが、そこで私の心に強く残ったのが「普通、常識、当たり前という言葉の暴力性」をかなり意識されて、極力使わないようにしたとのことです。とても共感しました。

 

私は日頃からカウンセリングで「普通、常識、当たり前」という言葉は使いません。クライアントさんの口からそのような言葉がでてきたら、「それは、どういうことですか?」と尋ねています。私の「普通」は、あなたの「普通」と違うからです。生きている場所によって価値観は異なりますから、丁寧に聞いていく必要があります。別に否定しているわけではありません。

 

社会のなかで、「普通・常識・当たり前」が正義、正しいと、それを振りかざして、叱る人のなんと多いことか。

叱らなくても伝わる、伝える方法はたくさんあります。

 

子どもを叱るときは、自分と他者に害があるときだけ。

例えば子どもが飛び出して、命の危険があるときや、他の人を傷つけるような行為をした時ですよ。

 

読みやすいし、何度も読み返したくなる良書です。