「気を引きたいだけ」「かまってちゃん」とは言わないで
先日、元国会議員が緊急搬送された、どうやら自殺をはかったのではないかというニュースが流れました。元議員の心身の回復を心よりお祈り申し上げます。
そこで今回は、自傷行為・自殺・自殺企図について。
自傷行為とは、自分で自分のことを傷つける行為のことをいいます。
自殺は自ら命を絶つ行為です。
さまざまな手段で、実際に自殺を企てようとすることを自殺企図(きと)といいます。うつ病などのメンタルヘルス不調により自殺企図にいたることがあり、急いで医療機関(精神科)につなぐ必要があります。
だいぶ前にいた職場では、年に数人自傷行為をする人がいました。自傷行為、自殺企図のある人を指して
「あの人(子)は、気を引きたいだけ」
「あの人(子)かまってちゃんだ」
という言葉を周りの人からよく聞きました。
それは、とても心無い言葉です。聞いていて悲しくなりました。「その人の精一杯のSOSなんです」と説明してもそれを「フン」と受け流されてしまうことも度々。
「気を引きたいだけ」「かまってちゃん」なんかではありません。自傷や自殺しか、この自分の苦しい状況を変える手段はない、もう楽になりたい、どこかに行ってしまいたいと思うほどに一人で悩み・追い詰められているのです。視野狭窄(もう〜〜するしかない!と思い込むこと)状態に入っています。とても孤独で、誰にも助けを求められない彼らの最終手段なのです。
もし、自傷行為や自殺を考えているという話を打ち明けられたら、医療機関の受診を勧める、あるいは地域の保健センター、保健所、心の健康センター等に相談してください。
友達が自傷行為をしているという人へ。
もし、友達から「リストカットをしている」「薬を大量に飲んだ」という話を聞いたら、必ず大人に伝えてください。命の危険があることなので「誰にも言わないで、秘密にしてね」と言われても、あなただけで抱えていてはいけません。
女性や子どもが、たった一人で悩むこと、たった一人で苦しむことが減るよう、サードプレイス富山の中の人は、頑張っていきたいです。