3rd_place_toyama’s blog

女性と子どものためのカウンセリングルーム サードプレイス富山のブログです

子どものウソについて

幼児期の子育て相談の現場で「うちの子、嘘つくんですよ〜」と言われることがあるのですが、どんなことで嘘をついていると言われているのかは、よくよく話を聞いてみないとわかりません。

 

◉周りの大人の言っていることがよくわからず、質問に対して、なんとなく「うん」と返事してしまって結果的に嘘になってしまう。

 言葉が理解できないから

 

◉願望と現実が混ざるうそ

年少、年中さん以降〜友達が話をしていることがうらやましくて、「私も〜〜持ってる」「私も〜〜行ってきた〜」と言うことがあります。

 

◉怒られるのが嫌でつくうそ

大人に怒られることが多い子によくあります。理由としては、親との約束を守らなかったために怒られることが多いです。でも、その約束、子どもが守れるような内容ですか?子どもは、大人が思うよりも、できないことが多いです。子どもの我慢する能力、時間を管理する能力などを超えた約束事は、しても無意味になってしまいがちです。約束を守るには、守れそうな内容の約束事から始めましょう。約束事は守れたらお互いが良かった、と思えるようなものにしまよう。

 

そのほかにも、もう少し大きくなったら、◉見栄をはるためのうそ、◉自分を守るためのうそもあります。

 

 

まだ頭がオーバーヒートしています。

2月11〜13日までカウンセリングルームを閉室し、イギリスはLONDONにあるANA・FROUD CENTER主催のMBTベーシック・トレーニングを受講していました。3日間通訳はついていますが、英語での講義と、小グループでのロールプレイや検討が続き、内容は盛りだくさんでした。先生やスタッフの熱量の高さにも当てられて、まだ頭がオーバーヒートしています。資料を読み返しては、反芻し、自分のカウンセリング技術に落とし込んでいくかと頭を悩ますのもとても楽しいです。

 

今後もカウンセリングに、皆さんの心の健康に還元できるように精進していきますね。

「そんなことでも(相談して)いいの?」への気づき

先日、遠方に住んでいる妹と電話した時のことです。

「会社の上司とは仲が良いけど、度々言い争いになってとても辛い」

「自分のことを責めてしまう、自信がない」

といった内容のことを話し始めたので、

 

私は「その内容は(心理)カウンセラーさんに伝えて、話し合ったらいいんだよ」と助言しました。

「え!この程度のこと、相談してもいいの?そんなことでもいいの?」

 

それを聞いて「あ!」っと気づきました。

今まで、プロに相談したことのない人にとって、相談内容が重大じゃないと、大変なことじゃないと受けてもらえないと思われていたんだ!

 

そうなんです。「その程度」のことでいいのです。

「私より大変な人いっぱいいるし・・・」

いや、あなたが、「大変だ」と思うのなら、大変なのです。相談してください。

 

親や友達や、パートナーに言ったら「気にしすぎ」「気にするな」って言われた・・・

それは、親や友達、パートナーには分からないからです。

心の専門家であるカウンセラーがあなたと一緒に考えますよ。

 

カウンセリングは、よりよく生きるために行うものです。

メンタルヘルスが悪化してから受けるもの、というものだけではありません。

(悪化してからだと、回復にとても時間がかかります)

健康な人にでも、悩みはあります。その悩みを解決したり、しばらく傍に置いておくために受けるのもありなんですよ。

 

==*====*====*====*====*====*====*====*==

お問い合わせ、ご相談は以下のホームページのメールフォームよりお願いします。

なお、SNS上での無料カウンセリングは行っておりません。

 

www.3rd-place-toyama.com

 

 

 

 

 

ヨガを始めました。

こんにちは。

カウンセリングルーム サードプレイス富山の中の人です。

突然ですが、先週から私、ヨガを始めました。

毎年のことですが「今年こそ、健康に気をつけて仕事頑張る」と思っていますが、

仕事が忙しくなってくるとぐっと集中してしまい、健康面が疎かになってしまいました。

 

今年1月に酷いストレス症状が出たこともあって、これではもうダメだ〜〜と。根本的に生活を見直ししていく、身体をこまめに動かす、意識してリラックス状態をいつでも作れるようにする必要があり、ヨガを習い始めました。

 

それからもう一つ、これらの本の影響もあります。幼少期からトラウマティックな体験をしている人は、大人になってからも不定愁訴やストレス場面で身体が固まってしまう、過呼吸を起こすなどの症状や様々なストレス関連疾患を起こしています。心と身体は繋がっていて、身体の反応が心の状態を教えてくれることもあるのです。身体の安全感を回復することは、心の回復にも繋がっていきます。

私も自分の身体と仲良くなって、心身ともに健康的な生活を送りつつ、仕事を頑張っていきたいと思います。

 

数年後には、カウンセリングルームでも、トラウマティック・ストレスに対してヨガを活かせるようにしたいですね。

 

 

 

 

 

ベビーファースト

こんにちは。カウンセリングルーム サードプレイス富山の中の人です。

 

富山県が「ベビーファースト運動」に賛同していることや、富山県の成長戦略として「wellbeing」を掲げているということを最近メディアで知りました。

 

「ベビーファースト運動」? 日本青年会議所が昨年からやっている運動のようです。ホームページを見ましたが、具体的に何をしているのかは、いまいちよくわかんなかったです。

 

【私が考えるベビーファースト】

妊娠中から、夫婦が休みが取りやすい環境を作って欲しいと思います。ママの定期健診や両親揃って産前の教室に行きやすいように、パパが仕事を休める仕組みとか、赤ちゃんのために行っておいで〜〜って笑顔で送り出してくれるような、会社の雰囲気作ってほしいなぁ。

 

仕事忙しいから、そんなことで休めないとか、育休制度があっても周りの目を気にして、取りにくいと言われる方もいますよね。

 

でもね、ママと赤ちゃんを一番近くにいて守れるのはパパなのですよ。

 

周りの人たちも、子どもは社会全体で育てるものという意識を持って、子育てに取り組む人を応援してほしい。

 

特に、初めてお子さんを持つ方には産前の教室には参加してほしいですね。赤ちゃんの成長や、抱っこの仕方、沐浴の仕方、いろんなことを教えてくれます。参加して、赤ちゃんを迎える物理的・心理的準備を行なってください。それについては、NPO法人ファザーリング・ジャパンのHPに「コロナ禍における新しい妊娠出産環境を整えるためのチェックリスト」というのがありますが、周産期(妊娠、出産前後の期間のこと)で働くスタッフとしての視点からみても、とても良いチェックリストになっていると思います。

 

生まれてから、しばらくは時短勤務にできるとか。育児休暇も、フレキシブルに取れるようになるといいですよね。育児休暇というと乳児期(出生後〜1歳まで)のみというイメージがありますが、その後も育児は何年も続いていきます。幼児期、学童期に入っても、子どもの(平日の)行事や、体調不良の時にパパが休んでくれたら、とても助かるなと思います。

 

ママたちの話を聞いていると「パパの仕事がとても忙しくて、自分が大変と思っても助けてもらえないよね」とほとんど諦めたように語られる人がいます。出産前からとても孤独に感じている現状をなんとか打破できないだろうか、と思います。

「ワンオペ」っていう言葉が世の中からなくなるといいなぁ。

 

 

 

 

==*====*====*====*====*====*====*====*==

当カウンセリングルームは、赤ちゃん連れのカウンセリングもOKですよ。

成人男性へのカウンセリングはしませんが、「産前・産後の子育てと心について」の講演をやってほしいという声があれば、お引き受けしたいと思っています!!

 

 

【フォローアップ教室】ルールは親子で話し合って決める

f:id:counseling_3rd_place_toyama:20220126174655j:plain

保護者が(子どもの心を想像できるほどの)心の余裕を持つこと

1月の保護者座談会が終わりました。

今回は、ゲームやタブレット使用のルールについてのお話しでした。

年長さん、年中さん対象だとまだちょっと早い気もしますが、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいることもあり、対応に困っているというお家がちらほら。

 

「ルールは、親の一方的な押し付けではなく、子どもと話し合って決める」

まあ、そうなんですが、これがやっぱり実行するとなると難しいですよね。

大人も子どもも、楽しいことは自主的にやめられませんよね?

時間が過ぎちゃったら、親が怒ってやめさせることってありませんか?厳しく怒ってやめさせるのは、親にしてみれば不快だけど簡単なのです。それが続くと子どもが怖い人には「怒られるからやめる」、怖くない人には「この人は怒らないから言うこと聞かない」という状態になり、結局家族内の人間関係の悪循環におちいってしまうのです。。怒られるばかりだと、子どもは、その人に対して近づかない、大事な話をしなくなります。

 

だから、親が一方的にルールを決めるより、子どもと話しあって決めることが大切になってきます。

 

制限時間が来る前に、親が10分前、5分前くらいに「もう終わりの時間が来る」と予告。子どもが時間を守って、我慢して、やめられたら褒めてください。もし、セーブが必要なものなら、時間内に終わるようにさせましょう。

 

好きなものでも、お互いに気持ちよく終わらせるような仕掛けを作っていく工夫が必要ですね。ゲームやタブレット使用する以外で、子どもが嬉しいこと、楽しいことをたくさん見つけてあげましょう。

 

大人は、子どもの心を想像し思いやれるように、時間の余裕と心の余裕を持つようにしていきたいですね(自戒を込めて)。

 

 

 

 

 

「気を引きたいだけ」「かまってちゃん」とは言わないで

先日、元国会議員が緊急搬送された、どうやら自殺をはかったのではないかというニュースが流れました。元議員の心身の回復を心よりお祈り申し上げます。

 

そこで今回は、自傷行為・自殺・自殺企図について。

 

自傷行為とは、自分で自分のことを傷つける行為のことをいいます。

自殺は自ら命を絶つ行為です。

さまざまな手段で、実際に自殺を企てようとすることを自殺企図(きと)といいます。うつ病などのメンタルヘルス不調により自殺企図にいたることがあり、急いで医療機関(精神科)につなぐ必要があります。

 

だいぶ前にいた職場では、年に数人自傷行為をする人がいました。自傷行為、自殺企図のある人を指して

「あの人(子)は、気を引きたいだけ」

「あの人(子)かまってちゃんだ」

という言葉を周りの人からよく聞きました。

それは、とても心無い言葉です。聞いていて悲しくなりました。「その人の精一杯のSOSなんです」と説明してもそれを「フン」と受け流されてしまうことも度々。

 

「気を引きたいだけ」「かまってちゃん」なんかではありません。自傷や自殺しか、この自分の苦しい状況を変える手段はない、もう楽になりたい、どこかに行ってしまいたいと思うほどに一人で悩み・追い詰められているのです。視野狭窄(もう〜〜するしかない!と思い込むこと)状態に入っています。とても孤独で、誰にも助けを求められない彼らの最終手段なのです。

 

もし、自傷行為や自殺を考えているという話を打ち明けられたら、医療機関の受診を勧める、あるいは地域の保健センター、保健所、心の健康センター等に相談してください。

 

友達が自傷行為をしているという人へ。

もし、友達から「リストカットをしている」「薬を大量に飲んだ」という話を聞いたら、必ず大人に伝えてください。命の危険があることなので「誰にも言わないで、秘密にしてね」と言われても、あなただけで抱えていてはいけません。

 

女性や子どもが、たった一人で悩むこと、たった一人で苦しむことが減るよう、サードプレイス富山の中の人は、頑張っていきたいです。